去る5月3日(憲法記念日)、徳島県の別格第20番大瀧寺において「チベット式
柴燈大護摩供」が行
われました。毎年この大瀧寺の柴燈大護摩供は、全国でも屈指の壮大なる火焔と、その中をくぐる勇猛
な
「火渡りの荒行」が行われ、四国内はもとより広く関西・中国一円にもその名が知られていました。
昨年の平成14年を持って丁度21回目の成満を迎えました。それを節目として、今年よりは住職が長
年師事してきたチベット仏教の
高僧活仏(リンポチェ)をお迎えし、装いも新たに「チベット式 柴燈大護摩
供」として再出発することとなりました。
これは、21年間の柴燈護摩の実績の上に、新たに国際的視野の下に新時代に相応した護摩法要に
発展せんと試みるものです。
この護摩供は、仏教発祥の地インドから直接チベットに伝わり発展した護摩の法要であり、四季折々
の野辺の薬草・木の葉・草花をうずたかく積み上げて点火し、更に供物の種々(穀物、バター等々)を火
の中に投じて「香煙」とし、竜の如く湧き昇るその「香煙」を諸仏・諸菩薩・諸天神等々に供養し、「世界の
平和」「サーズやエイズ等々の病気撲滅」、修行者・参拝者たちの「息災延命」「増長福寿」を祈願する法
要でもあります。
この大瀧寺の護摩供は、参拝者が直接法要に加われると云う特色があります。リンポチェが加持され
た供物を、一人一人が直接火の中に投じて諸仏・諸菩薩・諸天神等々にご供養します。
通常の柴燈大護摩供は、火焔が燃え上がって非常に壮大さを感じますが、今回のチベット式はその
逆です。火を出さずに「香煙」を出すことに重要性があります。この「香煙」を浴びることに功徳があると
云われます。
ですから、法要の途中で火が上がり始めたら、一生懸命に水を掛けて火を押さえました。
寺院の中での護摩供も、その供物は漢方薬です。ですからその護摩供での「香煙」を浴びたり吸った
りすることは心身に健康をもたらしてくれます。
本来、密教の中で行われるものは「医学」でもあったわけです。何も神秘的な主張だけではなく、人間
の心身と云うものを捉えた上での修行なのです。
四国では初めての「チベット式の護摩法要」であり、今回の護摩供には拙僧も行者として参加させて頂
きました。このような護摩供に参加させていただいたことを、この場を借りて大瀧寺ご住職をはじめ、他
のご住職にお礼を申し上げます。
皆様も来年は、その「香煙」を浴びられ一年の無魔息災の利益を得られてはいかがでしょうか。
次に護摩供の様子を少しご紹介してみましょう。ご覧下さい。