◎私たちの日常生活でも、初めて会った人には自己紹介をしますよね?
「納め札」は、そのお寺のご本尊様・お大師様への自己紹介です。
お願い事をされても、どこの誰やら分からないとご本尊様やお大師様もお困りになりますよね。
◎名前・住所・年齢(数え年)・願い事を記入します。ボールペンで記入されても結構です。
◎本来ならば住所・年齢を正確に記入するのですが、その住所等から訳の分からない封書等(主に寺の寄付やご祈祷関係が多いです。)が送られてくることがあります。もしそういうことが嫌な人は住所の番地は記入しないほうが良いでしょう。
◎また若い女性は年齢ではなく、生まれ年を記入したほうが安全かもしれません。生まれ年というのは、例えば十二支の子年生まれであれば「子年生」と云う風に記入します。
◎願い事の記入は「家内安全」「良縁成就」「病気平癒」などなど簡潔にするとよいでしょう。しかし、ご自分が納得できる言葉が一番良いでしょう。それから、ご先祖様に追善供養をされる場合は「為○○家先祖供養」と云う風に記入されると良いでしょう。
◎ご本尊に、お経を納めた証としてお寺で「ご宝印」と云うものを頂きます。
その「ご宝印」を頂くものに「白衣」「納経帳」「軸」があります。
◎「白衣」は、浄土へ旅発つときの最後の衣装として身に付けます。
身に付けることにより極楽浄土へと導いて頂けると云われています。
◎「納経帳」は、満願されたものはその人だけの大切なお守りとなります。
普通のお守りは、大体1年で変えなければならないと云われますが、これは一生あなたを守って下さるお守りとなります。手を合わすことにより厄災から身を守り、願いを叶えて下さるそうです。
また2回以上巡拝された方は「重ね判」と云って、同じ納経帳に「ご宝印」を頂きます。
◎「軸」は、家系の守り本尊となり、あなたの家と家族を守って下さいます。
法事・お彼岸・葬儀などの時に、ご供養のためにお祀りいたします。
◎「軸」は、一家に1つ有ると良いでしょう。
「白衣」と「納経帳」は、一人に1つ有ると良いでしょう。
◎私たちが家を建てたとき、その土地の入り口として門を造りますよね。そしてその門から、お客様を家の玄関へと導いていきます。
同じように「山門」とは、そのお寺のご本尊様にお会いしに行くための入り口なのです。
◎ところがこの頃は、道路や駐車場の事情により山門ではない所から入られる方を良く見かけます。私たちの利便性のことだけを考えると確かに楽チンです。でも普通に考えてみてください。大切な人を訪ねて行くとき、その家の裏木戸や横っちょから入るでしょうか?
なんか変ですよね。
◎昔から「山門は必ずくぐりなさい」と云われますがその本当の理由は、実は私たちの為のものでもあるのです。その「山門」には私たちの目には見えませんが、そのお寺を守護されているお方たちがおられ、私たちを温かく迎えて下さっています。そしてあなたが「山門」をくぐるその時、あなたについている穢れ等を除いて下さいます。
◎「身体」と「心」と「魂」を浄めるためです。本来ならば、シャワーや沐浴などで頭から水を浴び、自身を浄めてからご本尊様をお参りします。
◎お寺では、山門をくぐると手や口をすすぐ場所があります。必ずそこで、自身の総てを浄める気持ちで手と口をすすぎましょう。
◎お堂の前には「納札入」と云って、納め札を納める箱が有ります。そしてその箱の中を覗いてはゴソゴソと何やら探しておられる方をよく見かけます。何をしているのかと云いますと、何回も何回も巡拝された方の納め札を探しておられるのです。でも、なぜそんなに手に入れたいのでしょうか?
◎25回以上巡拝をすると、納め札が「銀色」になります。「金色」は50回以上。「錦」になると100回以上。このように何回も何回も巡拝された方の納め札をそのような色で表し、それが「お守り」になると云われています。
では、なぜそのようなものが「お守り」になるのでしょうか?
それは何回も巡拝されたその方の、お経を納めた「功徳」と云うものを、その納め札を通じて分けて頂けるのです。
◎「納札入」に入っているお札を頂くときは、お賽銭をいくらか入れて、そこのご本尊様またはお大師様のご真言をお唱えします。もちろんその時には、頂戴するお願いを言ってから頂きましょう。そしてその「ご縁」を有り難く頂いて下さい。
◎お遍路さんに直接頂くときには、きちんと申し出て頂きましょう。しかし、無理にお願いするのはやめましょう。また、団体さんなどで自分の周りに大勢の人がいる時は、なるたけ控えましょう。大変なことになりますから。
◎また直接頂くときには、その時お礼として「お志」を差し上げましょう。あたりまえの礼儀ですから。
注:悲しいことですが中には、第三者を使ったり、直接にいくらかのお礼を要求してきたりする
方もいますので気を付けて下さい!
と、云っても錦のお札は、とても高価なものです。100枚で¥4,000〜7,000するものです。(ちなみに白色のお札は100枚で¥100くらいです。)
◎納め札は、お接待などを受けてそのお礼として「名刺代わり」に使うこともありますが、本来はその方がご本尊様・お大師様へご挨拶するためのものです。気軽に頂くことは慎みましょう。
◎納め札を頂いたら、身に付けたり、お仏壇などに置いておくと良いでしょう。
◎また「願掛け」をして、願いが叶ったお札は他のお札やお守りと同様にお寺へ持って行き、ご本尊様やお大師様にお礼を言って納めましょう。
巡 拝 作 法 と 豆 知 識
Q & A そ の 一